昼、穂高の山体は、混沌の煌めきを帯びる。 

無造作に集積する岩塊に、木々の緑が恣に纏いつき、 

乱杭歯の様な岩尾根の上を、千切れ雲が気ままに行き交う。 

こうして明るい様々な色彩が、華やかに散りばめられる。