祝宴の始まり

 

1987年9月半ば、 仙丈ヶ岳丹渓新道を行く。

渓谷底部では、 まだまだ緑の力が溢れていたものの、

ここ標高2000m越えの稜線部では、 既に木々は色づき始めていた。

この先の華やかな饗宴を予感し、 心の中で何かが弾み出す。