輪郭は聳ち、色彩は濃縮し、遂に岩塊は己を明かす。
それは太古の精霊達の、凱歌の時か。
一瞬での昇華と落下に、とうに身体は失われ、
歓喜と絶望のアンビヴァレンツに、精神は疾駆する。
生の逃れられぬ宿命としての、明と暗との一体性。
常なる反転思考の果て、美しき全体性が聳え立つ。
そして最も険しい敵対物が、最愛の至宝となる。
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