1987年12月上旬、


早朝、甲斐大泉駅に降り立ち、天女山経由で権現岳を目指す。


展望の利かない曇天下の稜線を、ただひたすら辿り続け、


午後遅く、三ッ頭と権現岳の間の鞍部に到着。


森林限界近くの山林内にテントを設営する。


そうしてほぼ一週間に及ぶ、初冬の山上生活が始まった。