午後、立場山を下り、林道を行く。

こうして、人間なき土地から、離脱する。

遠方の盆地には、光の柱が降る。

放浪と帰還とを繰り返し、

人は何を成してきたのか。

無限に続く漸進の、

ごく小さな里程標。