阿弥陀岳山頂からの下降時には、

大量の雲が帯状となって、青空を移動し始めた。

山の斜面を矢継ぎ早に影たちが過ぎ去り、

そこに岩と雪と土とが相俟って、

入り組んだ紋様が

乱舞する。