1987年3月下旬、立場山から稜線伝いに、阿弥陀岳に登る。
前年10月に続く、2度目の南稜経由の登頂となる。
前回と同じくこの時もまた峰々は、
その美しくも猛々しい姿で現われた。
そして前に立つ者を、瞬時にして引き浚った。
岩塊らの密集した、奥深き場所へと。